2012年11月20日火曜日

「ニューヨーク」

今年も一品更屋さん主催の茶ガール展に、茶人として参加させていただきました。
今年の茶ガールは、「聖夜の茶ガール、ニューヨークへ行く〜恋と、抹茶と、スイーツと〜」という素敵なテーマ!

ニューヨーク。
私もその響きに魅了され続けてきた一人です。
たくさんの本、ロマンティックな映画、鳴り続ける音楽、そしてレジェンドたち。NYにまつわるストーリーや人々は、いつも私のお気に入りとして身近にありました。
高校の時一度見てからずっと”Sex And The City”が大好きだった私には、お茶会のテーマは一つしか思い浮かびません。

題して”Carrie's Room”。
TVの画面を通してみるSATCの主人公の部屋は、私の憧れを全てつめこんだ魔法のような輝きを持っていました。大きなクローゼットにはあふれるほどの洋服と靴、テーブルの上には本や雑誌が無造作に置かれ、たくさんのスタンドライトが古い壁を照らしていて、ファッション・スターの部屋なのにどこか抜けていて懐かしい、そんな所がとても好きで自宅の部屋もだんだん似てきてしまったほど。

伊勢丹の一角に、キャリーの部屋をどこか思い出させる温かな空間を作ってお茶を差し上げたいと思いました。日々忙しく都会を駆け回っていても、席に着いたら息を抜いてゆっくりできる場所。お茶もキャリーのおうちのように、止まり木としての役割を持っているもの。心を落ちつかせて、また空に羽ばたいていけるように。
そんな思いをこめて、茶席を彩るものをセレクトしました。

写真と当日については後日アップします。
茶ガール展は来週まで現在開催中です。かわいいものばかり、欲しいものがきっと見つかる展示です。是非是非、お目通しください!

>茶ガール展2012の最新情報はFacebookが早いかと思います

2012年10月15日月曜日

秋の空


大事なお茶会が終わって、ほっとしながら護国寺の外に出ると、空に描かれた見事な秋のスケッチ。
東京中の人が見たみたい。

2012年10月10日水曜日

Asuka, Osaka and back to Kyoto

それから奈良は飛鳥、大阪、そしてまた京都へ。

飛鳥もまた、万葉の風に吹かれて思いを馳せるには最高の土地。
古墳を愛でる私にとってスター級の遺跡ばかりで、大興奮!

大阪はまさに異国。
エネルギッシュな人々、立ち呑み文化(それも午前中から)、こてこてに甘いおでん、利休さんの屋敷、デパ地下にあるアジア市場的台所。西日本の胃袋。

再びの京都では、友人のすべて手作りのウエディングパーティにて、会場のフラワーアレンジメント、ブーケ作りを担当。
結婚式はあまりの美しさに涙をこらえつつ、世界が愛に満ちあふれるという貴重な瞬間に立ち会わせていただきました。家族愛、友愛、地域愛、互助愛、地球愛、そして二人のBiggestな愛!!
本当におめでとう!

その後、篠山にある陶芸家John Dixさんの工房に遊びにいきました。
ふとJohnの作品は、遊牧民の契丹人による古代中国の国家でつくられた皮嚢壺に影響を受けているのかと思い質問しましたが、見当違いの様でした。でもJohnのおおらかな作風には、世界の果てを追い求める遊牧民的な厳しさとロマン、何より荒涼とした大地と吹き抜ける風を感じました。
















Kyoto

京都へ。
京都人に、まるでディズニーランドみたいと言ってムッとされたことがあるけれど、
ディズニー的なものに一切関心がない自分にとっては、京都こそが夢の国。
全てが自分のために作られているような気がするの、とはとある所からの引用だけど、
空はしっかり秋模様だし、夜の街は暗く怪しげな灯りを灯すし、
道端の花に至るまで完璧すぎるのが、いにしえの都たる所以。


























2012年10月9日火曜日

京阪の旅

京都、大阪、奈良をめぐる一週間の旅から先程東京の我が家へ帰ってきました。
もう毎日毎日とても楽しくて、日記をつける時間もありませんでした。
本当に充実している時って、写真をとることすら忘れてしまいますよね。
そして大体、夢中になって撮った観光地の写真より、何でもない食べ物や出来事の方が思い出として記憶に残ることになる。

それが現実かどうかもよくわからないほど、
実はあんまり覚えていなかったり、その時に浸り過ぎていて、記録を残そうなどと後のことを考える暇がなかったり・・。
一瞬一瞬が二度と戻ることのない美しい時間の中にいたことをこの上ない幸福だったと、後になって何度も思い返すのです。

京阪の旅については、またアップしたいと思います。



2012年9月24日月曜日

朝の光

朝の光はどうしてあんなに青いのでしょう。
深い夜の闇から新たな一日の光が生まれ出てくるその時間に居合わせたとき。
ものすごい奇跡を見ているような気がします。

街中が海の底のように青く染まる夜明けの頃@奈良にて。


2012年9月18日火曜日

夏の終わり、油壺

夏の終わりなんて言ったのは誰?

先日、お世話になっている方に三浦半島の先端、油壺からのボートクルーズに連れて行っていただきました。
過ぎ行く季節に諦めがつかない人々(私のことです)で、名残惜しくも最後の海水浴を楽しみました。

オーナーの夢がつまったヨットやボートを見ているだけでも楽しいです

油壺の周辺には小網代の森という保護林が広がり、豊かな生態系が残っているそうです



マリーナフロントの素敵なおうちへ戻り、たっぷりの海の幸をいただいた後は、皆でお茶を楽しみました。


オーナー御夫妻のコレクションである浅井慎平氏のガラス碗、ご子息の浅井竜介氏初期の作品「This is Chikura」や、トールペイントの教室をされている奥様が絵付けした棗などの愛情溢れるお道具に、茶席のおしゃべりはつきず夜は更けていきました。