2010年6月23日水曜日

Echigo-Tsumari Art Triennial 2010 Pt.2

今回の越後妻有では、フェスティバルのシーズンオフなため、のんびりゆっくりと鑑賞を楽しんだ。

里山とアートの融合がテーマなため、地元と密着した運営を目指しているらしい。作品を管理しているのは、近所に住む地元の方々だ。トリエンナーレのスタート時から携わっているという方に裏話を伺うことができた。

曰く、まず第一に地元民から理解を得るのが難しいということ。例えば「夢の家」は今年で設立10年目だが、やっと村落の高齢者の方にも認められるようになってきたらしい。
それまでは、はてアート?現代美術?ガイジンさん?あれ、棺桶ん中に寝るんか、そんな服で?とんでもねーよ、いやいや、無理だんべ、すまんけど手伝えね、けえったけえった、というような感じだったと。
反対する住民が少なくない中続けてきて、ここ最近お客さんも増え、地域にとって良い面が多いということがわかってきてやっと「アート」が歓迎されるようになった、とのことだ。

また第二には、管理が容易ではないということがある。
催しの目玉の多くがメンテナンスが必要な作品であり、現地に再び来ることのできないアーティストのそれに対しては地元の住民で管理を請け負っている。実際、「夢の家」と周辺のいくつかの作品を作った芸術家たちは、以後その地を訪れてはいないらしい。
下の写真を見てもらうと、例えばドライフラワーが箱に収められている作品は、頻繁に花を取り替える必要があって、花を集めることやドライフラワーにすることなど、面倒な手間とお金をかけて地元の方で維持しているとのこと。
大変なので適当にやっていると、どこからかスパイが送り込まれてきて、作家に怒られるらしい。





この薬草酒を並べた作品はオーストラリアのアーティストのものだが、薬草を集め、時間をかけてお酒を作ったり、適時追加したりすることは、全て地域住民でまかなっているとの話だった。この作品のためのストックが100瓶くらいあるそう。
お前がしろよ、と私なら言いたくなる。



とまあ、裏の話で見る目が変わる。正直、ちょっとがっかりしたのと同時に、こんな大変なことをよく10年も・・・と思わずにはいられない。



陶芸の登り窯を移築し、美術館に仕立てたもの。蔡國強(Cai Guo-Qiang)による。中身は今はからっぽ。








建築家が「禅庭」をテーマに、鉄鋼板を多用して公園を制作。白砂を清めれば、すごく良い空間になりそう。野点をしたいので、応募してみようか。



>越後妻有大地の芸術祭 (Echigo-Tsumari Art Triennial)

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