フェスティバルの開催は3年に一度。前回は2009年に催され、次は2012年だが、会期中でなくても野山に作られた数々のアート作品を見ることができる。何しろ作品総数は370点もあり、私が行った会期外の平日でも、屋外作品150点程は観覧可能だ。
去年行きとてもおもしろかったので、小沢健二新潟ライブの帰り道、一同松代へ向かった。
緑の色が違う。ある意味凶暴なエネルギーが溢れ出て恐ろしいほどの美しさ。
脅威にも恵にも成りうる偉大な環境の中に、作品が点在している。
会期外でも、いくつかの宿泊施設に泊まることができる。
マリーナ・アブラモヴィッチというユーゴスラビア出身の前衛アーティストが、築100年以上経た民家を改装して作った「夢の家」という場所に予約を入れた。素泊まり6000円。
施設自体がアートで、そこに滞在する一夜は利用者が参加するインスタレーションとして企画構成されている。
つまり、物を食べ、風呂に浸かり、パジャマに着替えて寝床に付き、夢を見るという一連のことに作家から細かく指示を与えられている。利用者は作家の意図するように行動し、見た夢を本に書きとめる。人々のあらゆる夢が記録された本は、後に出版されるようだ。
主体になっているのは、特殊なスーツを着て、色のついた部屋の棺桶ベッドに寝て夢を見るということだが、マリーナ・アブラモヴィッチからは想像以上の詳細な注文がついていた。例えば、、、
一切の会話禁止。
一切の飲酒、喫煙、投薬禁止。
一切のみだらな行為の禁止。
15分間熱い風呂に入った後、さらに15分間体温程度の薬湯に浸かること。
風呂では石けんを使わないこと。
まあ当然のように、こんな規則が守られるはずがなく、だからかもしれない、夢の世界に身をひたすようなスピリチュアルな体験はできなかったのだが。
固い石枕やスーツの暑苦しさで実際ほとんど眠れなかったのが残念、しかし、石/木/水/植物には霊性が宿っているという東洋的価値観で工夫された設備や、12の強力な磁石で体内に磁場を作り出しチャクラを開かせようとする試みが、アトラクション的におもしろかった。
マリーナ・アブラモヴィッチの世界にどっぷりと浸ることができれば絶対に何か「ひらける」だろう。正直なところ、もう一度行くなら、布団を敷いて私は寝るが。

>越後妻有大地の芸術祭 (Echigo-Tsumari Art Triennial)
>>夢の家 (Dream House)
gt;>>Marina Abramovic
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