2010年6月24日木曜日

Kamataki Firing

千秋窯の日程が決定した。

8/2(mon)~ 窯詰め
8/5(thu)~ 火入れ(窯焚き)

場所は、埼玉国際GCそば。
参加希望は、私までご一報を。



Firing Chiaki Horikoshi’s anagama kiln.
The firing amounts to a 5 day 24/7 party on the mountain side.
All are welcome to attend. There will be food, drinks, horses, instruments and a lot of people.
Call 090-9887-4914 to arrange to be picked up. Bring swimsuits and strong bug sprays.

Near to "Saitama Kokusai Golf Club".
From Tokyo: Take JR to Honjo Station.
Go to the right out the Station turnstyle, take the bus on the far right towards Onishi.
Take the bus to the last stop.
If you are meeting us at my house get off at the second to last stop at the post office, "Onishi Yubinkyoku Mae".


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2010年6月23日水曜日

Echigo-Tsumari Art Triennial 2010 Pt.2

今回の越後妻有では、フェスティバルのシーズンオフなため、のんびりゆっくりと鑑賞を楽しんだ。

里山とアートの融合がテーマなため、地元と密着した運営を目指しているらしい。作品を管理しているのは、近所に住む地元の方々だ。トリエンナーレのスタート時から携わっているという方に裏話を伺うことができた。

曰く、まず第一に地元民から理解を得るのが難しいということ。例えば「夢の家」は今年で設立10年目だが、やっと村落の高齢者の方にも認められるようになってきたらしい。
それまでは、はてアート?現代美術?ガイジンさん?あれ、棺桶ん中に寝るんか、そんな服で?とんでもねーよ、いやいや、無理だんべ、すまんけど手伝えね、けえったけえった、というような感じだったと。
反対する住民が少なくない中続けてきて、ここ最近お客さんも増え、地域にとって良い面が多いということがわかってきてやっと「アート」が歓迎されるようになった、とのことだ。

また第二には、管理が容易ではないということがある。
催しの目玉の多くがメンテナンスが必要な作品であり、現地に再び来ることのできないアーティストのそれに対しては地元の住民で管理を請け負っている。実際、「夢の家」と周辺のいくつかの作品を作った芸術家たちは、以後その地を訪れてはいないらしい。
下の写真を見てもらうと、例えばドライフラワーが箱に収められている作品は、頻繁に花を取り替える必要があって、花を集めることやドライフラワーにすることなど、面倒な手間とお金をかけて地元の方で維持しているとのこと。
大変なので適当にやっていると、どこからかスパイが送り込まれてきて、作家に怒られるらしい。





この薬草酒を並べた作品はオーストラリアのアーティストのものだが、薬草を集め、時間をかけてお酒を作ったり、適時追加したりすることは、全て地域住民でまかなっているとの話だった。この作品のためのストックが100瓶くらいあるそう。
お前がしろよ、と私なら言いたくなる。



とまあ、裏の話で見る目が変わる。正直、ちょっとがっかりしたのと同時に、こんな大変なことをよく10年も・・・と思わずにはいられない。



陶芸の登り窯を移築し、美術館に仕立てたもの。蔡國強(Cai Guo-Qiang)による。中身は今はからっぽ。








建築家が「禅庭」をテーマに、鉄鋼板を多用して公園を制作。白砂を清めれば、すごく良い空間になりそう。野点をしたいので、応募してみようか。



>越後妻有大地の芸術祭 (Echigo-Tsumari Art Triennial)

2010年6月19日土曜日

Echigo-Tsumari Art Triennial 2010 Pt.1

新潟妻有地区での里山を使った広大なアートフェスティバル、越後妻有アートトリエンナーレを見に行く。
フェスティバルの開催は3年に一度。前回は2009年に催され、次は2012年だが、会期中でなくても野山に作られた数々のアート作品を見ることができる。何しろ作品総数は370点もあり、私が行った会期外の平日でも、屋外作品150点程は観覧可能だ。
去年行きとてもおもしろかったので、小沢健二新潟ライブの帰り道、一同松代へ向かった。

緑の色が違う。ある意味凶暴なエネルギーが溢れ出て恐ろしいほどの美しさ。
脅威にも恵にも成りうる偉大な環境の中に、作品が点在している。






会期外でも、いくつかの宿泊施設に泊まることができる。
マリーナ・アブラモヴィッチというユーゴスラビア出身の前衛アーティストが、築100年以上経た民家を改装して作った「夢の家」という場所に予約を入れた。素泊まり6000円。
施設自体がアートで、そこに滞在する一夜は利用者が参加するインスタレーションとして企画構成されている。
つまり、物を食べ、風呂に浸かり、パジャマに着替えて寝床に付き、夢を見るという一連のことに作家から細かく指示を与えられている。利用者は作家の意図するように行動し、見た夢を本に書きとめる。人々のあらゆる夢が記録された本は、後に出版されるようだ。

主体になっているのは、特殊なスーツを着て、色のついた部屋の棺桶ベッドに寝て夢を見るということだが、マリーナ・アブラモヴィッチからは想像以上の詳細な注文がついていた。例えば、、、
一切の会話禁止。
一切の飲酒、喫煙、投薬禁止。
一切のみだらな行為の禁止。
15分間熱い風呂に入った後、さらに15分間体温程度の薬湯に浸かること。
風呂では石けんを使わないこと。

まあ当然のように、こんな規則が守られるはずがなく、だからかもしれない、夢の世界に身をひたすようなスピリチュアルな体験はできなかったのだが。
固い石枕やスーツの暑苦しさで実際ほとんど眠れなかったのが残念、しかし、石/木/水/植物には霊性が宿っているという東洋的価値観で工夫された設備や、12の強力な磁石で体内に磁場を作り出しチャクラを開かせようとする試みが、アトラクション的におもしろかった。

マリーナ・アブラモヴィッチの世界にどっぷりと浸ることができれば絶対に何か「ひらける」だろう。正直なところ、もう一度行くなら、布団を敷いて私は寝るが。










>越後妻有大地の芸術祭 (Echigo-Tsumari Art Triennial)
>>夢の家 (Dream House)
gt;>>Marina Abramovic

2010年6月3日木曜日

Sunset In Onishi






鬼石は日本の田舎です。
日本は世界の田舎です。
地球は宇宙の田舎です。

このダムにいる魚が、太平洋の水の味を知ることはない。
いつだってどこに行ったって井の中の蛙。
私はいつもそれを忘れてしまう。反省しきりである。